小澤征爾音楽塾 Seiji Ozawa Music Academy

20回目となる小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクト「コジ・ファン・トゥッテ」が、3月23日の東京公演をもって閉幕しました。

本プロジェクトを立ち上げ、20年以上にわたり牽引してきた小澤征爾塾長の訃報を受け、誰しもが塾長から受け取ったものを、それぞれの方法で次へ繋ぐという使命感を持って臨んだ公演。各公演では冒頭にディヴェルティメント 二長調 K.136 第2楽章の演奏が塾長へ捧げられました。そこには、後藤和子、フランチェスコ・セネーゼ、豊嶋泰嗣、川本嘉子ら音楽塾のコーチ陣の姿も。

ディエゴ・マテウス指揮のもと、サイトウ・キネン・オーケストラのメンバーを中心としたコーチ陣の熱い指導を受け一段と成長したアジア各国の若手奏者たち、最前線で活躍する欧米の声楽家や演出家、ヴォーカルコーチらとリハーサルを何度も重ねて得難い経験を積んだ日本のカヴァー歌手や合唱メンバーたち。「全ての公演を心からセイジのために捧げます」とMo.ディエゴ・マテウスが公演前に語った通り、皆が同じ想いで迎えた千穐楽は万雷の拍手に包まれました。

小澤征爾音楽塾は、来年はヴェルディの不朽の名作「椿姫」を取り上げます。なお、小澤征爾音楽塾では創立者／永久音楽監督として小澤征爾の名を残し、その精神を継承します。小澤征爾音楽塾一同、小澤征爾が音楽に捧げた精神を引き継ぎ、その名に恥じない音楽作りに今後も取り組んでまいります。引き続きご声援をよろしくお願いいたします。