小澤征爾音楽塾について

⼩澤征爾⾳楽塾は、ローム株式会社の佐藤研⼀郎社⻑(当時)と⼩澤征爾がオペラを通じて若い⾳楽家を育成することを⽬的に、2000年に⽴ち上げた教育プロジェクトです。恩師カラヤンの教えである「交響曲とオペラは⾞の両輪のようなもの」を持論とする⼩澤が「教えること」に⽣涯を捧げたもう⼀⼈の恩師 斎藤秀雄のスピリットを受け継ぎ、若い⾳楽家たちとともに学ぶ場として開催しています。毎年、国内外でのオーディションで選ばれたアジア諸国(⽇本、中国、台湾、韓国)の若い⾳楽家たちでオーケストラを結成し、⼩澤征爾とサイトウ・キネン・オーケストラメンバーをはじめとする演奏家のもとで指導を受け、分奏や歌⼿とのリハーサルを重ねながら、世界の歌劇場で活躍するオペラ歌⼿や演出家と共に⾼⽔準のオペラ「⼩澤征爾⾳楽塾オペラ・プロジェクト」を創り上げます。⼩澤征爾⾳楽塾オペラ・プロジェクトはこれまでに16回開催され、モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」をはじめ、11のオペラ作品とマーラー:交響曲 第2番「復活」を上演しています。
半導体・電子部品メーカーのローム株式会社(本社:京都市)及び公益財団法⼈ロームミュージック ファンデーションは、2000年以来、継続的に本プロジェクトを⽀援しています。⼩澤征爾⾳楽塾は、2016年1⽉にリニューアルオープンした京都会館、現在のロームシアター京都を制作拠点とし、京都をはじめ、全国3ヶ所で公演を開催しています。さらに、2015年以来、京都の⼩学⽣を対象とする「⼦どものためのオペラ」公演(無料)を実施しています。

photo:音楽監督 小澤征爾

音楽監督 小澤征爾

1935年、中国のシャンヤン(旧奉天)生まれ。幼いころからピアノを学び、桐朋学園で齋藤秀雄に指揮を学ぶ。59年、仏ブザンソン指揮者コンクールで第1位を獲得。シャルル・ミュンシュの他、カラヤン、バーンスタインに師事。ニューヨーク・フィル副指揮者、サンフランシスコ響音楽監督などを経て、73年にボストン交響楽団の第13代音楽監督に就任。米国オーケストラ史上でも異例の29年という長期にわたって務め、オーケストラの評価を国際的に高めた。2002年秋には、ウィーン国立歌劇場の音楽監督に就任、2010年春まで務めた。日本においては、サイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)を恩師齋藤秀雄を偲んで1984年に組織。92年より、国際的音楽祭「サイトウ・キネン・フェスティバル松本(現セイジ・オザワ 松本フェスティバル)」へと発展させ、総監督に就任(~継続中)。
小澤国際室内楽アカデミー奥志賀、小澤征爾音楽塾、Seiji Ozawa International Academy Switzerlandを設立し、若手演奏家の教育活動にも力を注いでいる。水戸室内管弦楽団の総監督を務めると共に、2013年からは水戸芸術館館長も務める。

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